アイドルマスター各種アニメの時間軸(時系列)を検証してみる

3.劇場版の時間の流れ




ここからは劇場版の考察です。こちらについてはTHE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 「シャイニーフェスタ」アニメBlu-ray同梱版(完全生産限定版) [Blu-ray]を元にしております。

この項目は一度確定した内容を書きましたが、Prologue SideM Episode of Jupiterのオンエアを受け、より細かい日程考察が可能となりましたので、大幅に日程を変更しました。

まず大きな変化としてはホワイトボードへの書き出しはしなくなって、個人毎にそれぞれまとめて張っています。これは大きな変化です。この時点でシャイニーフェスタ以降であることが確定します。

冒頭の生っすかはレボリューションとなっていますが、オープニング映像よりも前のオンエアでしょう。ゴールデンタイムに生放送しているということはその日に事務所へ集合すると夜になってしまいます。ただし、観客席の観客が全員半袖なので夏であることは間違いありません。オープニング映像でみんながスケジュールを調整して事務所へ集合する様子が描かれていますが、シャイニーフェスタでもみんなが事務所に集まっていて、「みんないる日だったな」という赤羽根Pのセリフもあるので、本編24話を受けて、月に何度かみんなが事務所に集まる日を決めているのかもしれないですね。普通の事務所ではないのでしょうけど、765プロならありそうだと思えるから面白いものです。

オープニングの時期ですが、響のサイン会が「夏休み」となっていた点を考えると7月か8月です。オーシュンのアイマス合唱部レポ様の【ネタバレあり】アニマス・劇場版の時系列をまとめてみるによりますと、セミの鳴き声からオープニングからライブ発表の時期を7月とされています。こちらの情報に寄れば7月ということになりそうです。

では、アニマスの翌年にあたる2012年7月の物語なのでしょうか。

その考察をする前にまず前提を記しておきます。
劇場版のラストに凛が制服姿、しかも高校の冬服で登場している、さらにその背景(おそらくSHIBUYA TSUTAYAの入っているQFRONT)にアリーナライブの何らかの宣伝らしき映像が放映されているという765側からの視点、およびアニマスとデレアニに善澤記者が共通して登場しているという点、デレアニ第1話で765PRO ALLSTARのCD広告が登場しているという事実からアニメ版アイドルマスターとアニメ版シンデレラガールズの世界線はつながっており、同じ時系列にあると示しています。
ここまでが前提です。

当初の記事では劇場版はアニマス本編の続きで2012年夏の物語として考えていました。シンデレラガールズの記事を掘り下げるべく、シンデレラガールズ第1話をじっくりと確認したところ、卯月が武内Pに選考理由を尋ね、武内Pが「笑顔です」と答えている場面で、机の上に卓上カレンダーがあることに気がつきました。このカレンダーには「4」という数字があり、しかも日付配列が2015年4月となっています。こうなりますとシンデレラガールズは2015年4月スタートということになります。ところが、その後、渋谷駅前の交番内のシーンで背景に登場する貴音の「春の全国交通安全運動」のポスターはその期間が4月3日~5月5日となっています。春も秋も交通安全運動は10日間しかなく、一ヶ月間の交通安全運動は「歳末交通安全月間」のみです。もし警視庁管内のみ期間を特別に延長しているのだとしても2015年は統一地方選が行われるために春の交通安全運動が5月11日~20日となる例外年にあたり、4月3日~5月5日というのは日程としても考えにくい状況です。渋谷駅前の時計付きの案内板も2013年春の時点で既に存在していてこれも決め手になりません。そこで2015年4月と同じ曜日配列を確認したところ、2013年5月が同じ配列でした。4が5の誤植で、翌月の日程確認のために置いたままになっていたと考えられなくもないですが、かなり苦しい状況です。

仮にシンデレラガールズが2015年4月開始の物語ということになると劇場版アイドルマスターは2012年よりは2013年か2014年の方が自然です。これはエンディングに凛が冬服で、更にその後ろにいる人は半袖の人もいるという状況で、その背景におそらくアリーナライブに関する映像が流れている以上、アリーナライブから3年も離れてしまうと流れが不自然になりすぎるためです。

では、2012年は完全に消えるのか、という点を考察してみます。

まず、宿に着いたときの響のセリフが「なんか前の旅行を思い出すなあ」でした。去年であれば、響なら「なんか去年の旅行を思い出すぞ」という気がします。さらになにか他に手がかりがないかということで確認をしたところ、Ani-Came!様のTHE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(劇場版アイマス)に出てきたカメラという記事を見つけました。こちらの記事によるとライブ発表前のシーンで出てきている千早のカメラはSONY Cyber-shot RX100M2とのことです。新製品レビュー:ソニーサイバーショットDSC-RX100M2 – デジカメ Watchによるとこのカメラは2013年7月5日発売となります。カメラから2013年7月以降の物語であることは確定しました。ところが、実は雪歩の部屋で話をしているシーンで壁にカレンダーが見えます。最終週が日月火水となるカレンダーですが、2013年にはこの曜日配列はありません。2012年ですと10月がこの曜日配列になります。2014年では4月と12月です。カレンダーの部分を拡大してみてみると火曜日が16と書かれているようにも見えるので、そうすると確実に2012年10月になってしまうのですが、カメラの問題と真っ向からぶつかってしまうので、ここは2013年10月の曜日配列(最終週が日月火水木)でカレンダーを書くべきところを31日の部分は百合子の頭ともろかぶりなのでうっかりした、ということにしておきたいと思います。もうひとつミリオン組が練習に参加している場面で伊織と真がステージ演出で議論するシーンがあります。ここの背景にカレンダーが二ヶ月分映っています。左が1日が金曜日で日曜日の一番下が2つの日付が書かれているので31日まであり、右は1日が月曜日でやはり31日まであります。31日まである月が並ぶのは7月8月と12月1月のみです。このシーンは10月だと思われるのでこのカレンダーはあり得ない状況です。ちなみに2010年から2015年でこれに該当するのは実は2011年7月8月しかありません。また、春香が可奈と電話をしたあとに善澤記者の部屋が出てきて、そこに「10」とはいったカレンダーが出てきますが、このカレンダーは日曜日が1日で30日までしかないカレンダーです。10月は31日まであるので30日までしかないのは根本的に誤りです。さらにその直後に出てくるプロデューサのデスクにある卓上カレンダーの曜日配列は水曜日始まりで、30日までしかなく、さらに月は「1」と読めます。このように見ると劇場版で描かれている各シーンのカレンダーは不正確であることが判ります。

次に課題となるのが、本当に2013年か、という点です。率直に考えると2013年のライブDVDの宣伝を2015年に渋谷QFRONTのQ’S EYEという宣伝費用のかかるビジョンで流すとは考えにくい、と当初は考えていました。ところがシンデレラガールズの2ndライブは開催から発売まで11か月かかることが確定しました。そのように考えると2013年秋のライブが2014年秋~冬に発売されて、翌年の春に宣伝映像が流された、というのはけしてあり得ない話ではない、ということになります。あるいは、単なるライブDVDではなく、WOWOWなどでの「あのアリーナライブがついにオンエア」といった宣伝用PVであったり、ライブのCDベスト盤発売宣伝用MVであったり、という可能性も捨てきれません。また、先ほど確認の取れているカメラ選定についてですが、カメラ初心者で機械に疎い千早がいきなり自分の意思で機種を決めて買うとは考えづらく、店頭ですすめられたという可能性が高いと思います。そうすると販売店が型落ちをすすめるとも考えにくく、最新機種をすすめられた可能性が高くなります。さらにJupiterに対して、春香が「前にライブ誘ってもらっていたのにお礼を言いそびれていて」という話をしている点も引っかかってきます。このセリフだけ取り出すとカレンダーの件も相まって2012年秋が一番しっくりくるのですが、その線が消えている現状では、なるべく直近の方が可能性が出てきます。これをいわれている天ヶ瀬冬馬の目が丸くなっているのは「何を今更」とびっくりしたという理解にしておくとちょっと不自然ですが、なくもないかなあ、といえる気がします。さらにアリーナライブはアニメ本編と違って3rdライブとは銘打たれていません。広告に出ていた「765プロダクションがついにアリーナへ!!」というキャッチフレーズも含めて考えると定例ライブ規模ではなく、2ndライブ規模のライブを既に数回やっていて、いよいよアリーナ進出ということになりそうです。そのように考えると本編終了直後の2012年秋ですと間隔が短すぎます。2013年秋にアリーナライブというのはこれらの広告の文言などから見ても時期的にもぴったりとなります。

ここまでは2015年のシンデレラガールズオンエアを受けての考察です。ところが、この考察が完全に覆る事態が起きました。2017年にSideMのアニメ化を受けて、その前日譚として、Prologue SideM Episode of Jupiterが公開されたのです。ここで北斗が「961プロを辞めてからもうすぐ1年」と明言しています。しかもこの物語は1年以上に渡る話ではなく、数ヶ月の物語です。つまり、アリーナライブはアニマスの翌年であることがここで確定したのです。

正直、2012年の物語とすると日程的にかなりの無理が出てくるのですが、公式が1年後と明言した、という大きな事実を受けて、再度日程を戻し、2012年夏に合宿が行われた、と考えることとします。カメラの問題は、アイマス世界では、該当機種はいつ年早く発売されていると無理矢理こじつけることとします。
また、生っすかの冒頭で予告編が流れている映画の撮影は2012年春くらいとなります。全員が一堂に会するスケジュールを組むのが難しいという状況が2012年2月くらいまで存在していて、その状況からいきなり3月に765オールスター勢揃いの映画が撮影されるのは、状況的にちょっとあり得なさそうですが、短期間で集中的に撮影された、と考えることとします。26話のラストはどうひねっても2013年初春からは動かせないので、26話は劇場版の裏で起こっていた出来事も混ざっていると考えることと致します。この考察を元にすると765 ALLSTARSの出演している劇中劇たる映画は、無尽合体キサラギが2011年末公開(おそらく正月映画)、果てしなく仁義ない戦いが2012年春公開、眠り姫が2012年夏公開(夏休み映画)となります。

ちなみにエンディングに登場するポスターにJupiterのものもあるのですが、ロゴが961プロ時代のロゴではなく、でも315プロのロゴでもありません。シンデレラガールズでは315プロのロゴになっており、Episode of Jupiterでは961時代のロゴをモチーフにしつつもデザインを変えたロゴが各所に出てきます。アニマス24話のパンフレットやシェイニーフェスタを見る限り、961プロのロゴがしばらくそのまま使われていたのは間違いないので、半年くらいは元のロゴを使用していて、ある程度落ち着いたところでさすがにそのままのロゴはまずいということでロゴを少し変えたのかもしれないですね。エンディングに登場するポスターにJupiterのロゴは本来のロゴではなく、あくまでポスターで大きな文字で書くために書かれただけだ、ということでよいかと思います。

余談ですが、アニメ本編第5話で春香が、「来年はもしかしたらトップアイドルになっているかも」という話をしているのをうけて「もしそうなったらみんな揃ってこんな旅行とかもう出来なくなっちゃうのかな」と悲しそうな顔で話しているシーンがありますが、図らずもちゃんとみんなでの夏休み旅行が実現したということになります。もちろんアニメ本編が純粋な遊びだったのに対して、こちらはライブのための合宿であって、半分仕事なわけですが、彼女たちにとっては純粋な遊びよりもこうしたライブに向けた合宿のほうが何倍も楽しいでしょうね。こちらも余談ですが、善澤記者が高木社長に「新人の面倒を見させるのも……」と問いかけるシーンは、直接的には赤羽根Pの海外研修のため、と捉えられますが、複数の伏線を張っておくアニメ本編の前例を考えると今後765プロ側の新作アニメが出来たときに他のシアター組を出演させるための伏線にも見えたりもしました。あと個人的にたるき亭のメニューにある「本格焼酎」は銘柄が何か気になりますwおそらく黒霧島あたりなのでしょうけど(笑)
合宿自体は具体的な日数は不明ですが、シーン展開を考えると少なくとも4泊5日となります。トップアイドル12人のスケジュールを5日間ほぼ丸々空けるのは確かにものすごい困難だったと思います。ゴシップ誌で叩かれるのも判らなくもないです。

合宿中の日程については、オーシュンのアイマス合唱部レポ様の【ネタバレあり】アイマス劇場版、合宿の時系列考察にて詳細がまとめられています。ぜひこちらもご参照下さい。

ミニライブは観客に半袖の人が多く描かれていることを考えても日程的に9月くらいでしょう。その後の合同練習で春香よりも先にみんなが集まっているというのは23話、24話を踏まえたものです。本編から見てきた人は感涙ものですね。可奈が来なくなって、練習を765プロと一緒にやるようになったあと、練習風景が描かれていますが、そこで春香が「もう結構経つよね」という発言をしています。1週間くらいでこのセリフは出てこないと思いますので、この時点でかなりの時間が経過しているものと思われます。この時点で既に11月くらいと考えられます。つまり1ヶ月以上来ていなかったことになります。この次のシーンはJupiterも出てくるシーンです。ここは合同練習シーンの直後ではなく、その後の展開となり、Episode of Jupiterの展開も踏まえるとおそらく12月上旬くらいでしょう。

アリーナライブ自体は、細かい日程は明示されていませんが、下見に行く段階で既に横浜アリーナ周辺の木々の葉が色づいています。公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューローの「2016年版 横浜の紅葉スポット10選」によると横浜の平年紅葉時期は11月下旬から12月中旬とのことです。アリーナ下見がどの程度前かという点ですが、ポスターが既に貼ってあることなどを踏まえるとおそらく2週間程度前ではないかと思います。Episode of Jupiterでの展開も考えると下見のシーンは12月上旬、アリーナライブは12月中旬くらいでしょう。エンディングで竜宮小町のメンバーが冬服になっているのは自然な流れとなります。そのように見ていくと赤羽根Pの帰国は2013年12月頃と推測できます。

本稿の内容をまとめますとまず合宿の時期は2012年7月。ミニLIVEは9月くらい。ダンサー組を765プロで引き取るのも同じ頃。可奈のことを心配するシーンは10月下旬から11月上旬。テレビ局でJupiterとぶつかるシーン以降は12月上旬でほぼ1日ごとのシーン展開。アリーナライブは12月中旬頃となります。ここまでが765側の時間の流れでした。




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