ガールズ&パンツァーの時系列を検証してみる

いつもとは全く趣の異なる記事を書いてみます。今回はガールズ&パンツァー(ガルパン)の話題です。
劇場版がかなり話題となっていることもあり、遅ればせながらガルパンのテレビ放映の方から順番に視聴をしたところ、大変に面白いストーリーにいろいろと興味が出てきました。
そんな中で気になりましたのが、ガルパンのテレビ放映各回、OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」、劇場版、およびそれに付随するボイスドラマは一体どのような時系列となっているのか、という点です。本稿では、アニメの時間経過を中心に追いながらボイスドラマも含めた時系列を検証していきます。私がいま入手できる情報で構成しているため、例えば劇場版の限定パンフレットなどといった部分は網羅し切れておりません。そのため、時系列に関して、誤解なども含まれている可能性があることと基本的にネタバレであることをご承知おき下さい。なお、派生作品である各種コミカライズや限定特典コミック、派生小説などについては基本的にアニメを下敷きにしたスピンオフの世界線として捉え、考察の対象外としております。

まずはテレビシリーズ・OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」・劇場版の順番を改めてまとめておきます。
OVAはアンツィオ戦ですので、テレビシリーズ第7話と第8話の間になります。
劇場版は一度勝利したあとに再び廃校の危機となる流れですので、テレビシリーズ後で確定します。
時系列の流れとしては、テレビシリーズ第1話→テレビシリーズ第7話→OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」→テレビシリーズ第8話→テレビシリーズ第12話→劇場版、とまとめられます。

では、実際に季節の変化がどうなっているのかを時系列を追いながら確認していきます。
テレビシリーズの第1話から第12話で一番季節の判る回は第1話と第10話です。第1話では桜が咲いており、第10話は決勝戦前に出店などが出ているシーンで観客がほぼ全員半袖になっています。
そして一番季節が確実に判るのは、OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」となります。オープニングが明け、西住みほが歴女チームの自宅を訪問するところで蝉が鳴いています。よく聞いてみるとアブラゼミのようです。また、実戦演習を行う場面でもアブラゼミの鳴き声がしており、実戦演習が終わった夕方ではヒグラシが鳴いています。大洗を基準にして考えるとアブラゼミもヒグラシも7月~9月の蝉です。ということは2回戦の時点で既に7月に入っているということになります。そのように踏まえてまずはテレビシリーズとOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」の時系列を考察していきます。

第1話の冒頭はあとで出てくるシーンとなりますので、一度飛ばします。
西住みほの登校シーンに出てくる校門の所に桜が咲いていますので、4月上旬となります。茨城県立大洗高等学校の始業式は2016年の学校カレンダーによると4月6日となっています。当初この項目ではテレビアニメが放送された2012年のカレンダーに準拠して考察を進めていました。ところが劇場版で角谷杏が文科省から取得した大学選抜チームとの試合に関する念書のアップを確認すると文書番号が「27文科高第307号」となっています。つまり平成27年=2015年ということになります。ということで、以下の日程は全て2015年のカレンダーで考察を進めます。
みほが学校に行くところでサンクスを見つけて「うちの方にはないなあ、サンクス」と話している点や既に授業が始まっているが選択科目の履修開始前といった点、加えて武部沙織が食堂のシーンで「いつもあわあわしてて」と話している点を踏まえると始業式当日ではなく、更に数日経過していると推測されます。とすると4月8日あたりとするのが一番良さそうです。2015年4月6日は月曜日ですので水曜日となります。
みほが沙織と華に声を掛けられるシーンから食堂までが一日、生徒会の3人が一瞬映るシーン、生徒会がみほの所へやってくるシーン、必修選択科目のオリエンテーション、寮に戻ったみほがベッドで選択科目を悩むシーンまでが一日です。教室で戦車道を取らないと沙織と華に告げるシーンは翌日です。食堂から生徒会室のシーンを経て、74アイスクリームのシーンまでが一日となります。戦車道の授業開始シーンは、少なくとも翌日以降です。2015年のカレンダーに当てると生徒会の3人が一瞬映るシーンから寮に戻ったみほがベッドで選択科目を悩むシーンまでは4月9日、教室で戦車道を取らないと沙織と華に告げるシーン以降は4月10日、戦車道の授業開始シーンは翌週月曜日の4月13日とするのが良さそうです。

第2話冒頭の戦車捜索シーンは第1話のラストからの続きです。ここで桃が「明後日、戦車道の教官がお見えになる」と話しています。戦車の捜索が完了して運搬され、戦車倉庫の前に並んでいるシーンは、桃が「明日はいよいよ教官がお見えになる」と話をしています。つまり戦車捜索シーンから蝶野教官が来るまでで3日経過しています。戦車洗車シーンから戦車道ショップを経て、みほの家で晩ご飯を食べるシーンまでが一日です。そのあとは教官が来る日ですので翌日、4月15日です。そして、蝶野教官が来て模擬戦を行うシーンへと突入します。

第3話は模擬戦中に授業をサボって自主休講していた冷泉麻子が同行するシーンからとなり、第2話の続きで同じ日です。模擬戦が終わり、大浴場のシーンを経て、ホームセンターにクッションなどを買いに行くシーンまで同じ日です。戦車をみんなが思い思いに色を塗り替えたシーンはその翌日の4月16日でしょうか。聖グロリアーナ女学院に練習試合を申し込むシーン、訓練を行うシーンを経て作戦会議、夕方公園で話をするシーンまで一日です。訓練終了後に河嶋桃が「今度の日曜日に練習試合」と話していますので、聖グロリアーナ女学院との練習試合はその週の日曜日となります。1話ラストを2012年4月13日とすると4月19日が日曜日となり、日数的には勘定が合います。あんこうチームの4人で麻子を迎えに行くシーンから日曜日です。戦車を陸揚げするシーンでは、背景に「大洗学園艦右舷艦橋第二トンネル」と見えますので、上陸の際には学園艦にあるトンネルに橋がつながる構造のようです。そしていよいよ練習試合が始まります。

第4話は聖グロリアーナ女学院との練習試合です。練習試合終了は夕方ではなく、まだ日中なので大納涼まつりも同じ日、しかも午後一くらいの開催ということになりそうです。ショッピングモールから五十鈴家のシーン、学園艦に戻るシーンまで全て同じ日です。第63回戦車道高校生大会の組み合わせ抽選会は別の日となりますが、ここで何日経過しているかは現時点で不明です。

第5話は抽選会直後からとなります。組み合わせ抽選会場は、つればし ガールズ&パンツァー 舞台探訪(聖地巡礼) -茨城県大洗町-によりますとさいたまスーパーアリーナとのことです。5話冒頭シーンではラフながらも長袖の男性と半袖の女性が出てきます。秋山優花里がサンダース大学付属に潜入するのはこの数日後です。ここから練習風景やパンツァージャケットの採寸と完成などのシーンを経て、1回戦へと至るという時系列です。会場で観戦している人たちの服装は長袖が多いようです。

第6話は1回戦の続きです。聖グロリアーナが試合観戦に来ています。1回戦終了後、生徒会室の会話で「明日はプラウダ高校、明後日は黒森峰女学院がそれぞれ1回戦の試合だな」と話をしています。

第7話は麻子の祖母をお見舞いに行くシーンは、「今朝まで意識がなかったんだけど」という沙織のセリフがあります。何週間も経過していたら「何週間も目を覚まさなかったんだけどようやく目を覚まして」といったような発言になると思いますので、数日ではないかとと思われます。流れ的にはプラウダと黒森峰が試合をしている様子が出ていますが、これは先取りしただけで本編は元の時間軸に戻っていると考えるのが良さそうです。戦車のところでご飯を食べるシーンは休み明けの月曜日でしょうか。生徒会室でほかにも戦車があったということが判るシーンまでは同じ日です。捜索シーンはさらに翌日でしょう。その後にアンツィオ戦が行われています。

ということで次はOVAの考察へ移ります。
まず最初のシーンはマジノ女学院に勝ったあとということになっているので、第1回戦が終わった後の話となります。オープニング明けの生徒会室シーンは優花里が偵察に行って新戦車の情報を仕入れているので、最初のシーンのあとになります。「毎日コロッセオのあたりを走り回っている」とペパロニがいっているので数日経過しているのは間違いありません。
みほがこのあと歴女チームのシェアハウスを訪問しています。たかちゃんカエサルとひなちゃんカルパッチョがLINEをしているシーンで「明日 会いに行くからね」とありますので、シェアハウスのシーンはアンツィオとの試合の前日となります。シェアハウスのシーンから模擬戦のシーンになり、沙織宅での食事会へと移ります。沙織宅での食事会はチャプターのタイトルに「アンツィオ戦前夜です!」とあります。つまり、シェアハウスの訪問シーンから模擬戦のシーン、食事会のシーンまで全て試合前日ということになります。模擬戦のあと、学校の日常風景、風紀委員へ戦車へ乗るように言いに行くシーン、ポルシェティーガーを取り出す場面などが挿入されていますが、これは過去風景を切り取ったものと考えるのが良さそうです。そして試合当日のシーンとなりますが、冒頭で「これより2回戦第4試合」というアナウンスがあります。つまりアンツィオ高校と大洗女子学園の試合は2回戦のラストということになります。試合シーンはもちろん同じ日です。
試合後にみほが「順当に行くと次は」と話しているので、4試合しかない準々決勝の第4試合にもかかわらず、対戦相手がまだ判っていないという状況ということになります。この点から同じブロックは同時に2試合開催されているということが判ります。

テレビアニメシリーズに戻り、次は第8話です。
第8話冒頭で聖グロリアーナ女学院のダージリンがプラウダを訪問しています。既に大洗が勝利していることをプラウダは知っている状況ですので、アンツィオ戦のあとということになります。また、ノンナがダージリンに対して「準決勝は残念でしたね」と話しているので、黒森峰と聖グロリアーナの準決勝第1試合は既に終わっていることになります。ダージリンとカチューシャとの話のあと、風紀委員チームが加わるところから生徒会室で鍋を食べるシーンまでは同じ日です。そのあとしほとまほが西住本家で話をするシーンになります。ここはおそらく同じ日でしょう。このシーンで一瞬表示される新聞に「戦車道王国といわれる本県」という記述がありますので、熊本県は戦車道王国として、全国に名が知られているということが判ります。そのあとの準備シーンからみほが作戦を練るシーンは翌日で試合の前日でしょう。そして、試合に突入します。ちなみに北極圏では8月でも雪が降ります。もちろん希なことではあるのですが、この10年くらい、北極圏の寒冷化が進んでいて、ノルウェーではこれまで降ったことのない6月に雪が降ったという状況も発生しています。もちろん氷河期には8月でも北極圏は万年雪の状態でした。このように考えると、ガルパンの世界では温暖化ではなく氷河期へ突入しつつあるのかもしれません。

第9話は第8話の続きでプラウダ戦ですので第8話と同じ日です。

第10話はプラウダ戦の続きからとなります。その後、学園に戻ってくるシーンとなりますが、戦車捜索シーンを経て整備シーンまで同じ日と思われます。ここで華が「実は土曜日から生け花の展示会が」と話してします。生け花の展示会シーンを経て、みほが決意表明をするシーンとなりますそのあと練習終了というシーンになりますが、こちらは夕方なのでみほの決意表明と同じ日と考えた方が自然です。この流れを見ると学園に戻ってきたあと、週末を経て、決勝戦となっていることが判ります。そして、みほの家で食事をしているシーンにて、沙織がアマチュア無線2級の従事者免許証を見せていますが、資格取得日が8月10日と記載されてます。この状況から決勝戦は8月に入っており、さらに決勝戦は8月10日以降であることが判ります。

第11話は決勝戦の続きで同じ日です。

第12話も決勝戦の続きとなります。試合終了後の表彰式は夕方になっているので、エンディングはおそらく翌日です。

以上で日程が確定しました。
それでは具体的な日程に落とし込んで時系列を確定させていきたいと思います。まず、決勝戦ですが、無線従事者免許証の資格取得日は免許証の発給日となりますので、第10話の状況から8月10日以降です。そして試験合格後、免許証の発給までは約1か月かかることから沙織が資格を取得したのは7月上旬です。アンツィオ戦前夜の食事会でアマチュア無線の勉強をしているということからアンツィオ戦は7月上旬ということになります。歴女チームのシェアハウスを訪問するシーンや模擬演習シーンなど、OVAでは各所で蝉の鳴き声が入っていますので、7月上旬で間違いないでしょう。
無線従事者免許証は発給後速やかに送られてきますが、実績値としては3日程度かかっていますので、2015年のカレンダーに充てると8月13日木曜日には到着します。このことから決勝戦は13日以降でしょう。少し余裕を見て、決勝戦は8月15日土曜日としておきます。そうすると大洗駅前から学園艦まで戻るシーンは8月16日日曜日となり、生け花の展示会は8月8日土曜日となります。第10話の整備シーンは8月3日の週のどこかと考えると良さそうです。
プラウダ戦の前、ダージリンがカチューシャの所を訪問するシーンは準決勝第1試合が既に終わったあとですので、8月3日の週よりも前になります。では、アンツィオ戦の時は2試合同時に行われていたのに準決勝の日程が異なるのは、なぜでしょう。アンツィオ戦のOVAで試合会場は抽選で直前に決まるという説明が描かれていました。抽選で決まった会場が現在学園艦が航行しているエリアと離れている場合には当然そのエリアへ移動しなければならないわけで、そのケースでは日程が順延になるのでしょう。つまり、聖グロリアーナ対黒森峰の試合は本来の開催日に実施され、大洗とプラウダの試合は数日後に順延されて実施された、と考えることが出来ます。そのように考察していくと聖グロリアーナ対黒森峰の試合は8月1日、大洗とプラウダの試合は8月3日あたりに開催され、第10話の整備シーンは雪が止んでいることから試合翌々日の8月5日あたりとすると上手く日程につじつまが合います。
アンツィオ戦はこれまで確認してきたとおり、7月上旬です。実はアマチュア無線2級の国家試験は4月・8月・12月の年3回しか行われていないのですが、ガルパン世界では学園艦に対する特例処置のようなものがあると解釈しておきたいと思います。
第一回戦のサンダース戦ですが、一日2試合組まれていて、さらに第6話ラストに出てきたトーナメント表を踏まえると以下のような感じでしょうか。
1日目 BC自由学園-聖グロリアーナ女学院、青師団高校-継続高校
2日目 ヴァイキング水産高校-コアラの森学園、サンダース大付属-大洗女子学園
3日目 プラウダ高校-ボンプル高校、マジノ女学院-アンツィオ高校
4日目 黒森峰女学院-知波単学園、ヨーグルト学園-ワッフル学院
長袖の人もいる時期で、7月よりも前ということですと6月あたりが順当でしょうか。プラウダ戦とアンツィオ戦の間隔も踏まえると1か月くらい空くのは順当といえます。6月第1週の土曜日が1日目、日曜日が2日目、6月第2週の土曜日が3日目、日曜日が4日目と仮定すると6月6日、7日、13日、14日というところです。アンツィオ戦は7月5日とすれば無線免許の問題も上手くクリアできそうです。この流れていくと大会の組み合わせ抽選会は5月の連休あたりと考えるのがベストでしょうか。
ここまでで1回戦以降の日程が固まりました。これを2015年のカレンダーに当てはめて、改めて日程を整理すると以下のようになります。

  • 始業式 4月6日
  • 沙織と華がみほに声を掛けるシーン 4月8日あたり
  • 戦車道授業開始(戦車捜索) 4月13日
  • 戦車洗車 4月14日
  • 模擬戦 4月15日
  • 聖グロリアーナ女学院へ練習試合申し込み 4月16日
  • 聖グロリアーナ女学院との練習試合 4月19日
  • 組み合わせ抽選会 5月5日あたり
  • 第1回戦
    • 6月6日(土) BC自由学園-聖グロリアーナ女学院、青師団高校-継続高校
    • 6月7日(日) ヴァイキング水産高校-コアラの森学園、サンダース大付属-大洗女子学園
    • 6月13日(土) プラウダ高校-ボンプル高校、マジノ女学院-アンツィオ高校
    • 6月14日(日) 黒森峰女学院-知波単学園、ヨーグルト学園-ワッフル学院
  • 第2回戦
    • 7月4日(土) 黒森峰女学院-継続高校、ワッフル学院(※)-聖グロリアーナ女学院
    • 7月5日(日) ヴァイキング水産高校-プラウダ高校、アンツィオ高校-大洗女子学園
  • 準決勝
    • 8月1日(土) 聖グロリアーナ女学院-黒森峰女学院
    • 8月3日(月) プラウダ高校-大洗女子学園
  • 決勝
    • 8月15日(土) 大洗女子学園-黒森峰女学院

(※)トークイベントでのスタッフ発言を総合して勝利したのはワッフル学院としてあります。
ここからはBlu-ray各巻収録の特典OVAの時系列を分析していきます。
まずOVA第一話「ウォーター・ウォー」は杏の第一回戦というセリフがありますので、サンダース戦の前になります。会場が南国になったということですので、会場決定以後です。ここまでの状況を考えるとOVA第一話は5月下旬となります。ビーチでの様子は、試合直後に麻子の祖母が倒れるというストーリーを踏まえると試合前となります。おそらく少し早めに学園艦を南に向け、到着していたものと思われます。
第二話「サバイバル・ウォー」はみんな半袖になっているところから夏です。冒頭の背景にF2仕様に改造される前のIV号戦車が映っていることから第7話の捜索シーン以前ということになります。試合前にもうひと練習という話をしているところからアンツィオ戦の直前でしょう。このように並べていくと第7話の戦車の上であんこうチームが食事をするシーンの前後あたりになりそうです。
第三話「スクールシップ・ウォー」は学園がなぜ船の上にあるのか沙織が知らない状況です。第7話の捜索シーンで沙織はうさぎさんチームに学園艦の由来について説明していますので、第7話の捜索シーンよりも前ということになります。このように考えるとOVA第二話と第三話の時系列はほぼ同じくらいということになります。
第四話「アンコウ・ウォー」はあんこう踊りを踊っているだけですので、時期の考察は割愛します。
第五話「スノー・ウォー」はプラウダ戦での偵察シーンですからプラウダ戦と同じ日で確定します。
第六話「エンカイ・ウォー」は優勝後の宴会ですから本編終了直後、8月16日の夜と考えると良さそうです。
以上がBlu-ray各巻収録特典OVAの時系列分析でした。

では、劇場版の考察に入ります。
まず、優花里が潮騒の湯の場面で「あと一週間で新学期ですね」といっている点から夏休みはまだあと一週間あるということになります。次に日程のキーとなるのは廃校が8月31日付であることです。例えばここで9月1日から新学期だとすると廃校の日付まであと1週間あるのに全員強制的に学園艦から退艦させられてしまうということになり、下手すると早期に退艦させられたということで無駄な訴訟リスクを抱えることになります。日本のキャリア官僚はこうした出世に響きかねないことをとかく嫌がりますので、廃校前日にその事実を告げ、翌日に強制退艦という期日をしっかりと守るというのが日本の行政システム上、状況的にぴったりです。東京近郊などの中高では新学期は概ね9月1日ですが、私立学校などですと夏休みが9月まであるケース(参考.早稲田実業学校高等部年間行事)も存在していますので、この点には問題はありません。こうした状況から推測して、この稿ではエキシビションマッチは8月30日、退艦した日は8月31日としたいと思います。
廃校に一時収容されるシーンで何度か校舎につけられた時計が出てきますが、これは常に12時になっているので壊れているようです。
退艦後、バスに乗って廃校へ行くシーンからサンダースが戦車を返しにくるシーンまでが一日です。その後朝になり、校長室で生徒会の三人が話をするシーンから出席を取り、戦車道の各チームが廃校周辺で新生活をはじめる様子が描かれているシーンまで一日です。
戦車でコンビニに行くシーンから別の日となり、ボコミュージアムのシーンとなります。
このあとシーンが切り替わり、会長が文科省へ行くシーンになります。ここで壁に掛かった時計は12時5分を示しています。このあと廃校で柚子と桃が会話をするシーンに切り替わります。柚子が「会長はどこ行っちゃったんだろうね」と話をしているところから朝起きたら会長はもういなかった、ということが推察されます。このシーンで時計がいくつか見えますが針の位置が不鮮明で何時かは不明です。戦車道連盟会館のシーンになります。みほが船に乗っている夜のシーンから翌日熊本に帰るシーンへとつながります。おそらくこの同じ日に蝶野がしほの所を訪れています。更にシーンが切り替わり、文科省をしほ・蝶野・理事長・杏で訪問するシーンとなります。そしてしほが島田千代の所と面会して許可を取り付け、その話が島田愛里寿に伝わります。見えにくいですが島田邸で映る柱時計の時刻は15時00分です。愛里寿が懐中時計を見るシーンでは時計は16時35分になっています。そして杏が廃校に戻るシーンへと続きます。杏が廃校へ戻ってきたのとほぼ同じタイミングでみほも熊本から戻ってきています。臨時生徒会室で車長が会議をしているシーンはそのあととなるでしょう。
商船三井フェリーさんふらわあで北海道へ向かうシーンは翌日と考えられます。さんふらわあには夕方に大洗を出て翌日昼間に苫小牧に着く夕方便と深夜に大洗を出てその日の夜に苫小牧に着く深夜便がありますが、杏が帰還した当日の夕方便や深夜便というのはタイミング的に難しいと思うので、乗船したのは翌日の夕方便でしょう。これですと杏が廃校に帰還した翌々日に北海道に着いていることになります。北海道に着いて試合会場のモデルとされている帯広市のグリュック王国跡地までは車で3時間程度ですから2016年5月現在のダイヤで考えると13時30分に船が苫小牧港に着き、下船後、グリュック王国跡地に着くのは17時頃です。殲滅戦を告げられるのはその直後となりますが、帯広市のこの時期の日の入りは17時50分くらいなのでちょうどぴったりです。杏とみほのシーンは夜になっていますが、同じ日の夜でしょう。そしてこのシーンで杏が「どうする明日の試合」と話しているので試合前日の様子であることが確定します。
ここから試合本編となります。
そして、試合終了後、大洗へ再び商船三井フェリーさんふらわあに乗船して帰還することになりますが、エンディングでは船内の様子が出ています。うさぎチームは雑魚寝のできる場所、かもチームは2段ベッドの備えられている部屋であることが判ります。さんふらわあでこの両方の設備(前者はエコノミールーム。後者はカジュアルルーム)があるのは夕方便に使用されている「さんふらわあ さっぽろ」と「さんふらわあ ふらの」だけです。つまり大洗のメンバーが乗船したのは帰りも夕方便ということになります。18時45分(2016年5月現在のダイヤ)の船に乗るには15時30分くらいには試合会場を出るスケジュールとなりますが、当日は夕方まで試合をしていますので、さすがにこのスケジュールは厳しく、翌日の夕方便に乗船したのでしょう。そうするとエンディングラストのシーンは試合翌々日の14時前となります。一度移動させていた学園艦を大洗に戻す時間的な余裕も十二分に生まれます。
一番考察が難しいのは杏が各所を訪問しているのがどの程度の日数かかっているか、です。文科省を一人で訪問するシーンから戦車道連盟へ行くところまでは1日と考えて良いと思います。蝶野がしほを訪問するシーンは別の日ですが、ここにみほの帰省が入ってくるので、そちらの考察が必要となります。ボコミュージアムに行く前のシーンであんこうチームの面々が実家に帰るのは翌日と語っています。みほも同じように翌日熊本へ向かったと考えると船に乗っている夜のシーンはボコミュージアムの翌日、まほと出会って話をするシーンは翌々日となります。杏が文科省と戦車道連盟を訪問している同じ日にみほは熊本へ向かったのでしょう。
このように考えると杏が文科省を一人で訪問するシーンから廃校へ帰還するまでの日数は3日と考えられます。試合自体は授業のある他の高校が支援に駆けつけたことから基本的に土日に行われたと思われますので、現状の日程を考えると最短でも9月13日に置かざるを得ません。これらを踏まえて日程を入れていくと以下のようになります。

  • エキシビションマッチ 8月30日
  • 総員退艦 8月31日
  • 朝礼のシーン 9月1日
  • ボコミュージアム 9月7日
  • 杏の文科省と戦車道連盟訪問 9月8日
  • みほの帰省と試合が決まる過程 9月9日
  • 杏の帰還と大洗メンバーへの試合決定報告 9月10日
  • 大洗港からさんふらわあ乗船 9月11日
  • 試合会場到着 9月12日
  • 大洗女子学園対大学選抜の試合 9月13日
  • 苫小牧港からさんふらわあ乗船 9月14日
  • 大洗到着 9月15日

劇場版が終わって、なおまだに学期以降がまるまる余っているという計算になりました。

つづいてドラマCDについて分析していきます。
まず、1枚目の「今度はドラマCDです!」です。
最初の「クイズ大会です!」は優花里の「上手くなっている実感がある」といったセリフから練習を開始した直後でしょう。聖グロリアーナ女学院との練習試合のあと、抽選会までの間くらいでしょうか。
次の「風紀です!」は「戦車道チームは成果を上げつつある」というセリフと「かもさんチーム」というチーム名が出てきているので、第8話で風紀委員の3人が加わったあと、準決勝前くらいまでと考えられます。
「自動車です!」については戦車のリストアが一段落というセリフと学園長の車が壊れたのが「この前戦車の下敷きになったばっか」という状況から「クイズ大会です!」と同じくらいの時期でしょう。
「ダージリン様の格言集です!」は格言のみですので時期が判りません。
「プラウダ VS サンダースです!」はサンダースもプラウダも大洗と闘ったあとということになりますので、決勝戦後です。
次は「ガールズ&パンツァー FAN DISC ディープパンツァーCDです!」の「総合火力演習です!」ですが、こちらは富士総合火力演習をイメージしたドラマでしょう。富士総合火力演習は8月下旬の日曜日に開催されていますので、戦車道大会の終了後という条件にもあいます。2015年の富士総合演習は8月23日でしたので、決勝戦は8月15日ということで問題なさそうです。
ドラマCDとしての2枚目「もうすぐアンツィオ戦です!」については、前半と後半で時期が異なります。
前半は「2回戦に向けて」というタイトル通り、アンツィオ戦の前になります。ストーリーから第7話後半あたりと平行した話と考えるとちょうど良さそうです。
後半は「決勝前の誤算」ですから決勝前です。状況としては、修理をしたあとの話ですからプラウダ戦の直後くらいでしょうか。
プラスαで追加されている「不肖・武部沙織のイタリア料理講座」は「私たち全国大会でテレビにも映っているし」、という話がありました。本編では戦車喫茶のシーンで生中継は決勝だけ、という華のセリフがありますが、ここでいうテレビにも映っている、というのは生中継とは限りません。本編ではOVAでイタリア料理をみんなで作るシーンがありましたが、全くの未経験ではないように見えましたので、この講座のあとにあのシーンがあったのではないかと推測します。こちらも前半と同じで第7話後半あたりと考えると良さそうです。
ドラマCD3枚目「あんこうチーム訪問します!」については、決勝戦終了後です。しかも劇場版の前になりますので、「総合火力演習です!」と同じくらいでしょう。
4枚目「月刊戦車道CD 戦車女子特集します!」については時期が細かくは判りませんが、決勝戦後なのは間違いないかと思います。授業が開始されている様子などから劇場版後、と考えた方が収まりが良いかもしれません。

ドラマCD5枚目の日程考察については現在進めております。随時更新しますのでよろしければまたご覧頂ければ嬉しいです。